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ノーベル化学賞でリチウムイオン二次電池の開発に対して3人の研究者に授与されました。
そのうちの1人が、日本人の吉野彰氏です。
リチウムイオンといってもピンと来ないですが、スマホやパソコン、電気自動車などIT社会を支えているものの大半に入っているんだそうです。
中でも電気自動車は、リチウムイオン電池は、電池を蓄えるという機能が無ければ走ることができません。
分かりやすく説明すると、エネルギーを持ち歩きしやすいようにしたのが、リチウムイオン電池です。
エネルギーを取り出すこともでき、貯めることもできる便利な電池なのです。
リチウムイオン電池の開発は、1970年代から始まっています。
当時はオイルショックで、化石燃料に頼らないエネルギー源の探索が活発になってきていました。
最終的にリチウムイオン電池が、市販されだしたのは1991年です。
ソニーが実用化と販売に成功。
リチウムイオン電池と共にウォークマンも爆発的に売れました。
3番目に軽いリチウムという原素は、物凄い電子を出して陽イオンになりたがる性質があるそうです。
そう聞くと、なるほど蓄電池に適している訳だと思いますよね。
しかし、リチウムは水や空気にすぐ反応し酸化しやすいため非常に不安定なのです。
更に、水や空気から遮断するのが難しいといった問題点がありました。
今回の受賞は、共同受賞したグッドイナフ教授が、リチウムイオンの正極を世界に先駆けて発見したことに尽きるそうです。
そして、2人目の受賞者ウィッティンガム博士が、リチウムイオン電池の原理を確立し
吉野彰氏は、最終的にリチウムイオン電池を完成に導いたことでノーベル化学賞を受賞しました。
電気自動車が普及すると、巨大な蓄電施設が出来上がることになり、太陽電池や風力発電など変動の激しい発電技術が普及しやすくなり、環境への配慮も期待できるそうです。
それに、CO2削減にも大きく貢献することができますね。
研究者は基本的に頭が柔らかくなければいけないが、真逆の執着心も必要だと吉野彰氏は、記者会見で仰っていました。
しつこく、剛と柔をどのようにしてバランスを取るかが難しい点で、頭が硬いばかりだと抜けやすくなり、柔らかいだけだと前に進まないのだとか。
大きな壁にぶち当たった時も「なんとなるさ」という頭の柔らかさが絶対に要るとはっきり名言されています。
普段、当たり前のようにある身の回りにある便利な電気製品は、吉野彰氏のような研究者の努力の賜物だと肝に銘じ生活しなければいけませんね。
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